日本画 原画 「しだれ桜」
新生児、乳幼児で最も大事なことは愛情深さを子に伝え親と子の絆を深めること。それを怠ると感情に乏しい人間になりやすいそうです。昔から日本人は相手の気持ちを思いやる心、一歩引いて衝突を避ける心を持っている民族です。生まれた瞬間から新生児の運命が分かれる
これまで出生直後の赤ちゃんは外の世界についてほとんど何も認識できないと考えられてきましたが近年の研究の結果、そうではないことが分かってきました。
出生後のあかちゃんは、母親をまず認識しようとします。また親との接触が非常に重要で、積極的に親が子と触れ合うことで感覚能力が育つことが分かってきました。
「親学のすすめ」で紹介されているのが、この時期にあかちゃんが周りと接触が絶たれている状態が続くと赤ちゃんの感覚能力が育たず、「笑わない」「泣かない」「親と目を合わせない」といったサイレントベービーになりやすいそうです。また、退院後に親が子供に虐待するケースも増えているそうです。つまり、親とあかちゃんの接触を長期間絶たれるということは親子同士の感覚能力が育たないということです。
出産直後から効果的に五感に訴えられる「ふれあい」
出産直後に母または、父によるカンガルケアーを行います。平たく言えば「抱っこ」です。それにより、新生児は母の匂い、肌のふれあい、母の声などに触れ合うことが出来ます。カンガルケアーはもともと未熟児の体温低下を防ぐためにコロンビアに住む小児科医によって考案されたそうですが、効果はそれだけではなく、上で述べた絆作り、また母と子の心の安定にも寄与するそうです。
私達の場合は、カンガルケアーを出来るように予め産婦人科医院にお願いしていました。またなるべくあかちゃんと一緒に言われるように出産後にもあかちゃんの健康に問題がなければ一緒にいさせてほしいともお願いしています。
事前の準備が「吉」と出て出産直後に無事に抱っこをさせてもらえました。
日常的にできること
日本の昔からある諺「しっかり抱いて、地に降ろして、歩かせろ」という言葉の「しっかり抱いて」この意味はまさにあかちゃんの出生後から始まる「ふれあい」だと思います。そこでこの「親学のすすめ」ではコミュニケーションが感覚能力の育てる役に立っていると述べています。
様々な例が紹介されていましたが私達が特に注意して実践しているのは
- 抱っこやおんぶをする
- 母乳を与える(出来るだけ粉ミルクは使わない)
- 話しかける
- 添い寝をする
この4点は日常的にやっています。
まとめ
出産直後から新生児は五感をフルに働かせて親を認識しようとします。この新生児期にしっかりと親子の「ふれあい」を作り「絆」を深めることが日本民族らしい情緒ある子に育てられると思います。赤ちゃんは親を選べない為、生まれた瞬間から親の態度によって無機質な人に育つのか、日本人らしい人間に育つのかその分かれ目は私達、親がどう子供と触れ合うかが重要なので出産直後から絆を深めて行きたいですね。