2018年11月11日日曜日

今の日本人に足りないもの - 英才教育の心得


今の日本人の政界が世界で指導的な役割を果たせていないのは、彼らが受けてきた教育の差だと思う。

それは日本の経済成長率にも当てはめられるし、モラルの低下な部分を見ても感じられる。

教育の質が向上されればそれを受ける子供は飛躍的に成長すると思うのだがその大きな役割を果たすのが英才教育でる。

しかし、戦後の平等主義は競争を否定し、英才教育をなおざりにしてきた。
その結果が今の日本である。その日本は戦後教育を受けた人たちが作り上げたと言っても良いと思う。

ではどうするのか。

それは子どもたちに英才教育を行う他ないのだが、「小学校 国語 副読本ー英才を育てるための」で大事な事が冒頭から説明されている。


国語力には「正しい理解と適切な表現」と「日本文化継承と発展」の2つが求められるが今の教育では「日本文化継承と発展」の側面が皆無。

古典

意味がわからなくても古典を通読するだけで「情緒が豊かになる」と言う。
最近の日本人の情緒が貧困もこの古典の教育と関係がある。

漢字

漢字には、「論理的思考力」「想像力」「情緒」を養う力がある。小学校低学年から積極的に漢字を読み暗記していって行くことが大事。

文語文

文語調の文を読む事は将来の大きな資産になるという。なぜなら、「格調が高く躍動感に満ちた文語調」は品性と関わるからだと私は思う。



それ以外にも、「随想」「物語」「誌」を読むことが国語力の飛躍的な向上に寄与するらしく、その国語力が英才の教育の基礎となるのである。

2018年10月21日日曜日

修身を学び子に伝える ー 親の恩



前回の「修身を学び日本魂を研ぎ澄ませる」から続いている修身の紹介。
今回も渡部昇一「国民の修身」から抜粋したい。

関連の過去記事
修身を学び子に伝える:ギヤウギ ヲ ヨク セヨ



オヤ ノ オン
「親の恩」


今回は、修身の1年生に収録されている「親の恩」、昔ではオヤを敬い恩に報いる考えがあったが今ではどうだろうか。

親は子供と友達の様な関係を築いている。子供と親が友達関係になるのが悪いとは思わないが、その結果子供は敬いを忘れ言うことも聞かないある意味、失敗した自立心を持つ大人になるのではないか。

また、最近では、親の老後の面倒を介護サービスに全部頼ろうとする考えも一般化してきている。

しかし、こうは考えられないだろうか、親は子供が赤ん坊のときにオムツや食事、着替え、お風呂すべてを何も出来ない赤ん坊の為にやっていた。時が流れ親が老いた時にはこれまで子供にしていたオムツ替えや食事、お風呂など一人では出来なくなっている。

「子を持って知る親の恩」という言葉があるように、子供がやがて親になり、子をもち自分がいかに色々なことを両親に頼っていたのか、そう考えると自然と「恩」という考えが親に対して沸き起こるのかもしれない。

過去3回で修身で学ぶ内容を抜粋させていただいたが、どれも昔ながらの日本の価値観が残るまさに日本人的な要素に欠かせない内容だと思う。

次のページ:修身を学び子に伝える:ギヤウギ ヲ ヨク セヨ
すべてを昔の風習に戻すことは現代に当てはまらないかもしれないが、「親の恩」を心の中にとどめ、自分のできる範囲で何か親の為にしてあげることが良き大和民族なのではないか。

2018年10月20日土曜日

出産後初となる日本伝統行事「お七夜子」で子に日本との繋がりを持たせる


5ヶ月後の安産祈願が終わり無事に出産した7日目に行う日本の伝統行事がある。
それが「お七夜」で、このお七夜は平安時代から続いていると言われている。

この歴史ある伝統行事の一つ「お七夜」について前回と同じ「紀子さまの育児日記」からいくつか紹介したい。

前のページ:子の安産祈願は五ヶ月目の戌の日が最も大事

お七夜では生きてくれた事に対する感謝と命名

生後7日で祝うお七夜は、今よりも医学が発達していなかったずっと昔から行われてきた。

この時代は医学が発達しておらず、生後数日もしないうちに亡くなってしまう事が多かった。
そのため、無事に1週間過ごせただけでもお祝いで赤ちゃんに対する感謝の意味もお七夜に含まれているに違いない。

お七夜は地方によっては名付け親を立て、親戚や近所の人を招いて披露したり、命名書に紅白餅や赤飯を炊いて近所の人に配ったりしている。

それと合わせて、赤ちゃんの命名を行う。この時に赤ちゃんの名前が披露されるということだ。

最近のお七夜では、命名は夫婦で名前を考えて家族や親戚内でお祝いをしたり、また何もしない家庭も増えているが、それでも地方では父親が子供の名前を書いて揚げる風習は残っている。

私の場合は、産婦人科医院から命名書なるA4の紙2つを繋げた程の縦長の紙を頂き、それに筆ペンで名前を書き家族に子供の名前を披露した後に高い所に挙げさせていただいた。

古来から続くような日本の伝統行事をそのまま行うことは出来なかったが、こういう一つ一つが子と日本をつなぐ為の大事な印だと思っている。

皇族では「命名の儀」と呼ばれている

「紀子さまの育児日記」では眞子さまの「命名の儀」は非常にシンプルだったそうだが、それでも秋篠宮殿下が眞子さまのお名前を縦65センチ、横56センチほどの大高檀紙に「眞子」とお書きになったそう。

皇室でもお七夜に当たる「命名の儀」がその時代に合わせた形で継承されている。

まとめ

赤ちゃんにとって生後初めての日本の伝統行事であるお七夜。最近ではかなり簡素化されているものの未だに父親が子供の名前を書き揚げる風習が残っている。

大事なのは伝統行事を子に触れさせる。自分が日本の伝統に触れる事で自分や家族が日本との繋がりを深めることが出来ると思う。

そうして育った子供は知らず知らずのうちに日本を大切に、その日本魂を持ちながら生きていけると思う。

2018年10月19日金曜日

子の安産祈願は五ヶ月目の戌の日が最も大事

妊娠5ヶ月戌の日に安産祈願

日本は世界で最も長い歴史を持つだけに伝統行事がたくさんある。最近では簡素化されてきているが地方ではまだまだ伝統を大切にする意識が根強く今でも健在だ。その中でも今日は妊娠5月目の戌の日に安産祈願をする行事を「紀子さまの育児日記」と合わせて紹介したい。

妊娠中の行事の中では初めての行事

妊娠5ヶ月目の戌の日に岩田帯を締める風習があり、岩のように頑丈で健康な赤ちゃんが生まれるようにと願うそうだ。「紀子さまの育児日記」では犬のお産が軽い事から、戌の日にお腹を守る腹帯を巻くという。妊娠5ヶ月経った後の始めの戌の日に神社で安産祈願をするのだが最近では省略するケースが増えている。

私は親が子の安産を願い、神社で祈願をする事は親と子が日本に絆を作る作業だと思っている。その積み重ねがゆくゆく子供が両親を愛し、日本を愛せる人に成長していけるのだと思う。

皇室では2度する

皇室では一般と少し違った行事をするのだが、考えは同じだ。1回目は私達と同じように妊娠5ヶ月目の戌の日に行われる「内着帯式」で秋篠宮殿下が皇后さまがご用意なさった白いさらしの腹帯をシルクのワンピース姿の紀子様にお渡しする。そして9ヶ月目に正式に「着帯の儀」を行う。

興味深いのはこの着帯の儀の最後に天皇・皇后両陛下が送られた腹帯を秋篠宮殿下が結び終える事で締めくくる所だ。古くから行われている皇室の行事には男性が女性を最後にしっかりと支えるという考えた合ったのだと思った。

まとめ

岩田帯を妊娠5ヶ月の戌の日に妊婦が神社に安産祈願する伝統行事を行う人は年々少なくなっているが、伝統行事にこそ日本の民族的要素がある。また安産祈願は親と子が日本との絆を深める行事の一つでもあると思うので出来る限り参加することが子供がゆくゆく日本精神ある大人に成長し、その核を持って社会で、世界で活躍できる人となると私は思う。

2018年10月18日木曜日

修身を学び子に伝える ー 始末をよくせよ

国民の修身ー始末をよくせよ

前回の「修身を学び日本魂を研ぎ澄ませる」から続いている修身の紹介。
今回も渡部昇一「国民の修身」から抜粋したい。

関連の過去記事
修身を学び子に伝える:ギヤウギ ヲ ヨク セヨ




シマツ ヲ ヨク セヨ
「始末をよくせよ」


始末とは物事の締めくくりを意味する。諺でも「終わり良ければ全て良し」という様に物事の最後をきっちりとする事が大事ということだろう。日本人は仕事で納期を守る事は基本中の基本。さらにただ期限を守るだけでは終わらず内容も重要視する。日本クオリティは非常に高いという世界から称賛されているのはまさにこの格言から来ているのではないか。

私が勤務している会社はオーストラリアで、納期は最短という意味になっている。ここでの納期は日本の意味とは大きく違い、できるだけ頑張り、無理なら仕方がないといった風潮だ。



始末をよくせよ」。日本人が日本人である一大要素の一つではないだろうか。

2018年10月17日水曜日

胎教にはモーツァルトなのか - 紀子様の育児日記から読み解く


ひと昔前にモーツァルト・ブームが沸き起こったのを覚えているだろうか。私はその頃まだ10歳にも満たずモーツァルトがそれほど注目を浴びていたとは思いもしなかった。

モーツアルト胎教の火付け役

クラシックのモーツァルトが流行ったのは秋篠宮殿下の親王である紀子様が眞子様をご懐妊された際にモーツァルトを胎教の教材として使っていると週刊誌の一面を飾ったことが始まりだ。


以前の記事



ご懐妊の発表前日には秋篠宮殿下とご一緒にモーツアルトのコンサートにお出かけされたこと事も重なったと言う。

胎教としてのクラシックに指定はない

皇后様もご懐妊中にモーツアルトを聞いていたので胎教にはその音楽が良いと思われがちだが、実際はショパンやベートーヴェンも聞かれているので作曲家に特に指定はなくクラシック全般が良いのではないのかと思う。

実際、紀子様の主治医である坂本先生との診断中に紀子様は「モーツアルトだけではなく色々な音楽を楽しんでいます」とお答えになっている。

紀子様がご懐妊中にクラシック音楽を聞いていたと知り、私も子供が生まれてからではあるがさっそくクラシック音楽を始めた。始めてみて胎教のメリットよりもクラシック音楽によって自分たちの気持ちが少し落ち着く事のほうが目立った。

まとめ

「胎教にはモーツアルト」という言葉は誤解が含まれていた。実際に紀子様がされていた胎教は単に音楽が好きだから聞いているようだった。坂本先生はあの後の文章で胎教に大事なのは「お母さんがいい気持ちでいる事」であるという。母親がお腹を触り、音楽を聞き、母親自身が子供を意識し落ち着くことが胎教の中でもっとも大事なことなのかもしれない。

2018年10月16日火曜日

修身を学び子に伝える - 1年生


前回の「修身を学び日本魂を研ぎ澄ませる」から続いている修身の紹介。
今回からこの「国民の修身」の内容をいくつか紹介したいと思うがその中でも今の日本人から忘れ去られようとしている言葉を抜粋した。



ギヤウギ ヲ ヨク セヨ
「行儀をよくせよ」


行儀が良いとはマナーが良いと言い変えることが出来るが、子供の世界で見てみるとじっとしていられない子供やスマートフォンを見ながらご飯を食べるといった事も当てはまると思う。

子供は親が口で教えたことの3割も身につかないと言われる。しかし親が何も言わずに行動で示した場合は7割も身につくそうだ。

私達、大人が子供の模範となるような行儀の良い行動を心がけたい。

今の日本人に足りないもの - 英才教育の心得

今の日本人の政界が世界で指導的な役割を果たせていないのは、彼らが受けてきた教育の差だと思う。 それは日本の経済成長率にも当てはめられるし、モラルの低下な部分を見ても感じられる。 教育の質が向上されればそれを受ける子供は飛躍的に成長すると思うのだがその大きな役割を果た...